『僕らはみんな河合荘』宮原るり

僕らはみんな河合荘 5 (ヤングキングコミックス)

漫画の既刊は全て読みおわり、今はアニメの方を見てるのですが
いやー面白いですね。特にアニメの方は大きくマクロが!世界が!
という要素は皆無なのですが、なんか日常ーって感じで
ほのぼの見てます。見てると安心するというか。

めぞん一刻』と比較して語る人が多いと思うのですが、
確かに彷彿とさせる設定ですよね。
ただ、こっちの方が全体的に年齢が若いかなー。

作者が女性の方だからだと思うんですが、
麻弓さんと彩花がちょっと少年漫画・青年漫画には
出てこないキャラクターで何というか…素晴らしいです笑
女性視点の下ネタ漫画ってなかなか見られないので。

シロさんも、なかなかユニークなすごいキャラですよね。
とりあえず、シロさんを虐げて興奮させておけば
話のオチがつくという…笑

あと、黒川!最初に登場した時は、守護霊さん!で
完全に電波キャラだったのですが、
途中から加わった「勘がするどく、相手の本質を言い当ててしまう」
設定のおかげですごく味のあるキャラに仕上がってます。

彼の何気ない発言に麻弓さんや林さんがキュンときてしまう
描写って視点がすごく女性的だと思うんですよねー。

関係性とかに繊細で敏感な完成が無いとなかなか
そうは思わないだろうな、自分にはない感性だなーと思いました。

人間関係の機微を上手く捉えつつも
(林さん関係のネタとか、麻弓さんの同窓会のシーンとか
 ちょっと嫌な気持ちになる現実にありそうなシーンも上手く描いている)
ドロドロとせず、むしろアホな方向にはっちゃけてて、
それでいて宇佐君視点からみた律ちゃんの可愛さに癒されたりで
すごく楽しい作品です。

恋愛ラボもそうですが、宮原先生の作品は面白いですね!

※でも、漫画見るとそんなに気にならなかった主人公の行動が
 アニメ版で見るとちょっと…と思うことは何度かありました。
 なんだろう?演出の違いなのか、媒体の違いなのか。