すごく良かった

最果てのパラディンI 死者の街の少年 (オーバーラップ文庫)
ハイファンタジーの雰囲気がする作品です。
序文を読んで、なぜかゲド戦記を思い出しました。
ロードス島戦記とか、久美沙織さんのドラゴンクエストのノベライズなども思い出したり。


衣食住が大事ということをマリーが語りますが、
これは本当にそうなんでしょうね。
ちゃんと生きていくための確固とした技術なんだろうなと思いました。
自分は疎かにしがちですが。

成人の儀式で神に対する誓いを立てるくだりも面白いですね。
これは自己成就的予言に近い気がします。
自分は何を自分に誓っているんだろうな、とか考えました。

祈りの描写も好きです。マインドフルネスと決定的に違うのは、祈る対象の有無なんでしょうね。
何かしらこういう成分を日常に取り入れたいなと思いました。