「あなたは虚人と星に舞う」
俺たちは途中だ。
きっと、どこにいても同じだ。
無限の暗黒しかない恒星間空域の絶対真空の中でも、
地べたをはいずり回る普通の、平凡な人生の中でもきっと
どこでも変わらない。
みんながみんな、途中で生まれてきて、
中途半端に生きて、途中で死んでいくんだ。
自分たちが何を目指しているのか、正確に知ることもなく。
しかし…
しかし…それがどうした。
俺たちには何もないかも知れないが、
しかし、ひとつだけはっきりしていることがある。
俺たちはこの、俺たちが中途半端だということが気に喰わないってことだ
うんざりしている。
だったら…中途半端が嫌なら、足掻いてでもなんでも、
俺たちはどっかに行かなくてはならないってことだ。