技術の価値って?

昨日、とあるサーバー系の技術本を読んでいたのですが
その中で著者の方が「技術を学ぶ際に心がけていること」
というトピックで次のようなことを語っていたのが印象的でした。

・技術を学ぶ際には、その技術が何の役に立つのか?
 どんな有用性を持っているのか?という事を常に
 考えるようにしている。

本当にそうだなーと思うんです。
ITの世界って常に継続的に新しい技術が生まれ続ける世界で
だからキャッチアップするために色々な技術に触るのですが、
改めて「この技術って誰にどのように役に立つんだっけ?」
と考えるとなかなか難しいケースが多かったりします。

で、もっともっと考える領域を広げて
常日頃から考えているトピックとして
「技術の価値って何だろう?」という事があります。

自分はここ2年はIT系の仕事をしているわけですが、
その中で触れるのはサーバーだったりネットワークだったりするわけです。
で、職場ではそれらの技術の有用性というのは自明のものであり
やることが当たり前のものなのですが、

でも、例えばの話、自分がもし突然、
アフリカだったりあるいはラノベみたいに異世界に突然行ってしまった時に
その技術を使って何ができるんだろう?と
かんがえるとぱっと答えが出てこなかったりします。

技術・・・それだと広いのでIT技術の価値って何でしょうか?

MSのビル・ゲイツは「思考スピードの経営」という本の中で
うろ覚えですが、ビジネスにおける意思決定に必要な情報を
リアルタイムで提供するのがIT技術の価値というようなことを
言っていた気がします。
(最近だと、農業の分野でセンサーが安くなってきたこともあり
 似たようなアプローチがかなり蓄積されつつある印象)

一般消費者向けな観点で言うと、やはり
コミュニケーションチャネルを提供してくれことで
遠隔で人が繋がれるようになったということが大きいのかなと。
Eメールしかり、いまやLINEで海外にいる人と無料で話せるし、
だいぶマイナーになりますがpicseeというiponeアプリでは
写真が共有できてみんなで雑談できたりします。

じゃあ、自分が産みだしたいITの価値って何だろう??
…って考えた時に、漠然とですが、思うのは自分は広い範囲にわたっての好循環を生み出す
仕組み・流れをつくりだしたいのかなーと。

それは、ITシステムという単位ではなく、それを使うユーザー、
それによって生み出されるお金や時間へのインパクト、他の人への
効果とかそういう様々な要素を内包した一種の開いた系のようなものです。
木を植えたいのではなく、ビオトープのようなものを作りたいというか。

なんでそんな事を考えるかというと、
イケてる仕組みはみんなを幸せにするし
逆にイケてないシステムはみんなを不幸にする
という考えを自分は信じているからです。

※後は「頑張ってる人は報われるべきだ」という考え方も

で、そういうことをやるためにはもっと広い視点で
色々なものに触れてそれらを組み合わせる練習をしないといけないなと
思うわけです。それは単にPCと向かうだけでなく、その向こうにある
他の人、いろいろな地域、時間・経済や経営、マネジメント・感情・経験価値を
見ようとしないといけないということだと思っています。

※書いていてもう一つ思ったのですが、システムが人の人生における
 経験価値を最大化してくれると素敵だよね!と思います。
 エモいシステムというのかな、そういうものがあってもよいかと

なので視野を狭くせずに、広く色々なものを見ていこう!
そのためにopen-mindedでありたい!ですねー。

なかなか現実はそうはいかないのですが、
現状と理想はいつも離れているので
ミリ単位でそれをちぢめつつ差分としての進歩を喜ぶのが
よきありかたと思います。

がんばろう、うむ。