Life is a journey かもしれない
MIT media laboで提唱されている考え方で Lifelong Kindergarten というものがあります。
ざっくりいうと「一生幼稚園児のように学び続けようぜ!」という事です。
私達はある一定の年齢を超えると、あるいは特定の職種で
サラリーマンとしての経験年数が一定ラインを超えると、
「自分はその領域で一定の専門性を獲得したプロである」
と考え、その専門性を維持&飯のタネとして守っていくような
思考になりがちだと思うのですが上記の考え方は真逆で
一生を通じて初心者(novice)であり続ける事こそが理想としています。
それはつまり30歳になっても、40歳になっても、50歳になっても
もっと歳をとったとしても、そのような姿勢で何かを学び続けろ
好奇心ドリブンであれ、経験と省察(reflection)のサイクルの中で
洞察を見出す喜びを忘れるなという事だと僕は思っていて、
この言葉について考えるとき、僕はすごくエンパワーされるというか
素敵な幸せのカタチ、joy の prototype を見せてもらったような気になります。
レイチェル・カーソンは『センス・オブ・ワンダー』の中で
好奇心を持ち続ける事の素晴らしさを僕に教えてくれました。
そして、そのような姿勢を維持することの難しさを痛感する日々の生活の中で
僕が強く思うのは、ジョブスのいう所の dogma つまり、虚偽問題に
問われずに生きていくのって超難しいな!って事です。
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どうしても周りと自分を比べちゃうんですよね。
自分が平均よりも劣ることが怖いから。
平均年収はこれぐらい欲しい、何歳までには結婚していないと
将来が不安だ、日本の年金制度はこれからどうなんだろう?とかとか
色々なことを不満に思ったり不安に思ったりしながら毎日を過ごしたりして。
多くの場合上記の様な危機感はある程度の正しさを持っていて、
正しく対処をする場合、人生は割りと無難に上手くいくかもしれないんですが
(統計で言うと平均値に対しての標準偏差が小さいイメージ)
でも、その代わりにその考え方をする事で自分で自分を縛ってしまいます。
自分の考え方ではなく、社会の平均値が自分の代わりに自分の目的を設定し、
評価し、ランク付けします。
そのようなあり方はやっぱり不自由だし、
自分の考える自由からはほど遠いなと思います。
でも、何かを否定するなら合わせて代わりに
「こういう風にやりたい!」というビジョンがないと
生産性につながらないので「じゃあ自分はどうしたいのだろう?」
という事をよく考えるのですが、結論として-冒頭に戻るのですが
人生を 旅( journey )として考え、goal なんて無い、
真理( meaning of life)なんて無いと知りつつも
その旅路を楽しむ、そんな生き方ができたら素敵だなーと思います。
デザイン思考で有名なデザインカンパニーIdeoの
ティム・ブラウンが書いた『デザイン思考が世界を変える』という
本のあとがきに「あなたの人生を常に未完成のプロトタイプと考える
ことができたら、あなたの人生はきっと楽しくなるよ」みたいな事が
書かれてたのを印象深く覚えてます。
デザイン思考が世界を変える―イノベーションを導く新しい考え方 (ハヤカワ新書juice)
- 作者: ティムブラウン,Tim Brown,千葉敏生
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あるいは、自分の大好きなリチャードソウルワーマンは
『それは情報ではない』の後書きで、
デザインの究極の課題はあなたの毎日を楽しくすること
だと語っています。
色々な国の色々な素敵な人達が語ってる言葉を原動力に
自分も自分の人生を journey として捉えることができたらと思います。
enjoy your jorney ! とかそういう風にカジュアルに言える
おじさんになりたいですねー。今はまだgoal oriented な世界の中で
悪戦苦闘中ですが。。