『アオイハルノスベテ』

アオイハルノスベテ (ファミ通文庫)

『アオイハルノスベテ』という
ライトノベルを読んでるんですが、
めっちゃ面白し面白いです。
昔読んでた色々な他の作品をイメージしながら読んでました。

雰囲気としては、初期のブギーポップ
が一番近い気がしてます。
(そのフォロアーの?西尾維新も)
世界に疎外されている諦念みたいな
空気感が。

ブギーポップは笑わない (電撃文庫 (0231))

ブギーポップは笑わない (電撃文庫 (0231))

で、そこから基本諦めつつも頑張ることを選んだのがブギーポップだとすると、本作はもちっと諦めること自体に抵抗する路線を選びつつあります。

自分が読んでて思ったのは、
中学とか高校生の鬱屈していた時代に
ブギーポップのこの世界観がいい感じに自分に浸透して自分の世界観を作っちゃってたんだなーという事です。
(村上春樹もそうですが)

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

ブギーポップでは「突破」という言葉で、アオイハルノスベテでは「届く」という言葉で表現されていますが現状が閉塞している人はその状態を壊そうと(世界を変えようと)します。
それは強い動機であったりエネルギーを提供します。

他方、はぐれものである事を
共通項に仲間を作っていくようなスタイルにはある種の公共性の限界というかそういうものがある気がします。そのような感覚を持っていない人とは友人になれない事になってしまうので。
(それでも仲間を作れるのはすごいことですが)

後、世界を諦念する人は世界を信じていないので自信が無い人になりがちな気がします。(全部ソースは自分なので信憑性はあやしいですが)

そんな事をつらつらと思いました。

で、そんなこんなもあるんですが、
自分は本作の主人公達みたいに、
なんかの理由ではぐれてしまってそれでも頑張る人が好きですし、そういう人にこそ共感します。(他方、それはルサンチマンなしに頑張れる人への共感の難しさも意味しますが。難しい。。)

いつも通り結論はありません汗