アイディアを形にすることで学びが得られる

仮説を文章化し、検証してから本格的な投資を行う。仮説を知識化する過程で、プロジェクトの軌道修正をしていく。


アントレプレナーの戦略思考技術―不確実性をビジネスチャンスに変える

いつも思うのですが、成功というのは、成功するまで仮説→実行→検証を繰り返すことではないかと思います。


勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─

兄のデイヴィッドは、私が思い出す限り、いつも何かを作ってはそれを改良し続けていた。(中略)デニスはできるだけ早く失敗し、そして発見したがる。


発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法

結局のところ、課題をクリアーしてゆく唯一の方法は、何度も失敗を重ねることでしかない。ほかに方法はありません。(中略)では、問題に深くアプローチしていく方法はなんでしょうか。それは、机の上で頭を捻って問題を予測することではない。早い段階から、可能な限り具体的にテストし、トライ&エラーを重ねていくこと。これに尽きます。


自分の仕事をつくる (ちくま文庫)

最近、色々と今後の進路を考えるにあたっての手がかりを求めて本を乱読しているんですが、「どう考え、どう実行するか?」というテーマに関しては上記抜き書きのやり方がやはり優れているように感じます。


前半2つが仮説思考に関する話で、後半2つがデザインカンパニーIDEOが提唱するラピッドプロトタイピング(何かを作ってはそれを改良し続ける)に関する話なんですが、要するにこれらの手法の本質とは「コンセプトを行動や形に移し、実行する過程で得られるフィードバックから学ぶことで先に進んでいく」という点に尽きるんじゃないかと。


また、要点として押さえておきたいのが、頭の中でシミュレーションして考え込むよりは、小さく実行したり、試作してみたりする事によって、スピーディーにフィードバックを得ることで、結果的に事態が進展し効率的な学習が達成できるし、目標にも近づけるという事。


「分析・思考すること」「何かを発想すること」「形にすること」「学ぶこと」が同時に進行するこの仕事のやり方に対する憧れみたいのがずっとあって、いざやってみようとすると失敗が多いです。「得られたフィードバックから何を学ぶのか、どう次につなげるのか」が考える不足だったり、そもそも振り返りをやらなかったりとか・・・。


効果の測定方法事態があいまいなままアクションに入って、ぐだぐだになったりとかもりますね。なかなか難しいです。要するに、前段取りや後段取りの不備なんですが・・・。振り返りは特にめんどくさいと手抜きになりがちな工程ですが、そこを抜いてしまうことで、学習効果がほとんどなくなってしまうので、手法に意味はなくなります。ので、振り返りは本当に重要だと思ってます。


やはり「知っていることと」「できること」は大きく違っていて、そこを超えてどう実践に落とし込んでいくのか、どうやって成果を上げるのか、そういったノウハウを得るためにはより多くの試行錯誤がです。そして、そのプロセス自体が、上記で引用した本がいわんとする事なんでしょう。なんとかものにしたい。。。