観劇レポ『76をめぐる暴言』

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名古屋にて刈馬演劇設計社さんの『76をめぐる暴言』を観てきました。
静かな緊張感がひりひりと続く良い意味で、観てて胃が痛くなる舞台でした。
終盤でずっと押さえつけられてきた自我が爆発するシーンと
「お母さん」がビーフシチューを作り続けてきた動機が明かされるシーン、
そこからラストまでの流れが好きでした。

ラストシーンも少しだけ救いと癒しが感じられる余韻を感じさせる終わり方です。
「お母さん」の中では客観的に見ると狂気に見える行動(ビーフシチューが暴力的!)も
日常を楽しむ穏やかな気持も家族を再生したいと願う気持ちも
矛盾せずに同居しているように描かれていて、その描かれ方に共感しました。

良い観劇体験ができました。また次回作品を見に行きたいです。

刈馬演劇設計社ホームページ
http://karumaengeki.web.fc2.com/index.html

刈馬演劇設計社PLAN-05「76をめぐる暴言」感想まとめ
http://togetter.com/li/646719