テクノロジードリブンではなくビジネスモデルドリブンで行こう

wired.jp

面白い記事だなーと思って読んでました。先生とエンジニアが一緒になって、「学校」というシステムを作っていく/改善していくっていうやり方がいいなー、と。すでに完成した学校という場所に対してテクノロジーで付加価値を足していくという考え方はなく、学校というシステム自体が所定の目的(モンテッソーリ2.0/生徒の学びを支援する/促進する)に対するソリューションとして存在するという考え方をとり、あるべき形を考えるためにゼロから作ってみる。で、その学校というシステムの中の要素の一つとして、テクノロジーがあり、個別具体的なツールを作ることで教育をよくできるのか?という実践ベースのR&D、実験がある。テクノロジードリブンではなくて、主体となる別のシステム(ビジネスモデルやそのオペレーション的なものの)があって、その構成要素としてテクノロジーがある。こういう形が素敵だと思います。

アクセンチュアgoogleの提携のニュースが流れた時に、業務コンサル+SIができるのがいいよねって話をしている人が多い印象があったのですが、ほぼ同じ話だと思うのです。既存のビジネスモデルに対する深い理解があって、それをよくするためにSIを提案できる。最適化するのはビジネスモデルであって、アプリやツールではないというか。

そうやって考えていくと、エンタープライズ系のSIみたいにベンダが作って納品して終わりではなく、作ったものが意図通りに機能するか見ながら変えていける方がいいよねという話になる。で、その方向を受けて、事業企画やシステム開発のスタイルも変わっていくはずで、それによって業務に求められる専門性や人材像も変わっていく、、はず。そういう変化は短期的には全く起こるように見えないが、数年スパンで見ていくと着実に浸透していくし、気がついた時にはってなりやすいのでフライング気味でもよいので手をつけて情報発信しておいたほうが個人としてもいいことがあると思うのです。